山の秋の日
標高の高い上小川では
もう冬がすぐそこです
夜がうんと冷え込んでくるこの季節
家々の軒下に、
ちらほらと見えてくるのは
つるされた渋柿たち
コロンとまあるく皮を剥かれて
ぶら下がっているその姿は
なんとも愛おしくて
おいしいおやつを楽しみにさせてくれます
そして毎夜の冷え込みが
この渋味を甘味に変えてくれるのです
最初は渋いだけで
見向きもされない渋柿も
冷たい風にいく日も磨かれて甘くなり
お正月には歯固めという
とっても大事な役割を
担うまでになるんですね
採ったその瞬間から
美味しい甘柿も素敵だけど
寒いおもいをしながら
時間をかけてその魅力を増していく渋柿も、
なかなか粋だなあと思う今日この頃です