標高450メートルの貸別荘ラカミオ
標高450メートルの山の上に位置する貸別荘ラカミオ
目の前には清流中村川が流れ
その向こうに見事な石垣が
団を成して横たわっています
見事な石垣は
このあたりのすべての
家や田畑の土台となり
土地を区切る役目も果たしています
この地に人が来たのは
はっきりとはしていないのですが
少し下のところでは弥生時代の石器が見つかっており
ラカミオから徒歩1分の宇気比神社は
室町時代(およそ1400年ごろ)からあるのだそう
源平の戦いに敗れた人々が
逃れた先に住み着いたとも聞きます
今でこそ人の少ない村ですが
石垣は森の奥深くまで続き
その終わりはまだみたことがないほど
今は木が生え森となっているところも
ほとんどが田んぼと畑だったはず
山の上なので
長い間自給自足で生活していたのでしょう
石垣は崩れているところもあるけれど
ほとんどはまだまだきれいで
しっかりと土地を固め守ってくれています
かつてはどれほど大きな集落だったのでしょうか
お医者さんはいたのでしょうか
生まれてから死ぬまでに何回
山を降りたのでしょうか
きっと
私たちが忘れ去ってしまった知恵を
たくさん持って生活していたのでしょうね
石垣の一つ一つを見ても
場所によって少し違いがあります
大きな石で力強く積まれているもの
小さめの石で細かく丁寧に積まれているもの
人の手で一つ一つ運んで積んでいるのですから
それが村中にみとめられ
どこまで続いているのかわからない
そして何百年も残っているというのは
ものすごい事です
この松阪の山の上にいると
街とは少し時間の流れ方が違うのかしら
そんな風に感じる時があります
1分1秒早く
少しでも楽に便利に
誰もがそう思って当たり前のこの時代ですが
悠久の時の中に
静かに佇む縁の下の力持ちは
何も言わず
でも力強く
大切なことを教えてくれているのかもしれません
古民家ラカミオの和室には
そんな石垣が間近で眺められるところも
いらした際はぜひ
この地、上小川の美しい石垣も楽しんでいただきたいです